電子機器を作動させるためにはICやトランジスタを動作させるための安定な直流電圧が必要です。
この定電圧を作る方式として、まず商用の交流電源から作る(AC-DC)方法とバッテリーなどの直流電源から作る(DC-DC)方法があります。
これらはそれぞれ入力(1次)と出力(2次)が絶縁されたものと、絶縁されていないものがあります。
現在定電圧電源の方式としてはスイッチング方式とシリーズ方式(ドロッパ方式、リニア方式)があり、スイッチング方式が主流となっています。
スイッチング方式の電源は高効率で軽いという長所がありますが、それに対して一旦整流した電圧を高周波の交流に変換し、それを再び直流にしているためノイズが大きいという短所があります。
シリーズ方式の電源はリップル、ノイズが小さいと言う長所がありますが、一方で大きくて重いという短所があります。
システムの性能を発揮させるためには、これらの電源の特性をうまくコントロールして使う必要があります。
表1.1 スイッチング電源とシリーズ電源の比較
| 項目\方式 | シリーズ方式電源 | スイッチング方式電源 |
|---|---|---|
| 効率 | 低い(25~50%) | 高い(65~90%) |
| 安定度 | 高い | 普通 |
| リップルノイズ | 小さい(10mV以下) | 大きい(10~200mV) |
| 応答速度 | 速い(10μs~1ms) | 普通(0.5~10ms) |
| 不要輻射 | 商用周波数の磁界 | スイッチング周波数から百数十MHzまでのノイズを発生 |
| 入力電圧 | 広い入力範囲をとると効率低下 | 広い入力範囲可能 100/200V連続入力も可 |
| 回路 | 簡単、部品点数少ない | 複雑、部品点数多い |
| 外形寸法 | 大きい | 小さい(1/4~1/10) |
| 重量 | 重い | 軽い(1/4~1/10) |







