電源について

スイッチング電源の関連規格・規制

(1)IEC規格

国際電気標準会議(IEC)が策定する規格は、それ自体に法的な強制力はありませんが、各国で制定される強制力を持つ国内規格の基礎となる場合が多く、代表的なものに IEC 62368-1 や IEC 60601-1 があります。

(2)輸出貿易管理令(大量破壊兵器等の不拡散のための補完的輸出規制)

1996年9月から輸出貿易管理令別表第一に「大量破壊兵器等の不拡散のための補完的輸出規制(16項)」が導入され、直流電源装置についても大量破壊兵器等の開発・製造等に用いられる恐れがある場合には、経済産業大臣の輸出許可が必要になりました(KNOW規制)。
輸出許可申請については、貨物・技術の範囲、規制対象地域、規制要件の要素で必要かどうか決定されます。
当社では輸出貿易管理令別表第一に掲げる貨物に関する該否についての資料をお出ししておりますので、個別にお問い合わせください。

(3)CE/UKCAマーク

EU圏内にて販売する機械や電気製品に対して安全や品質管理、環境破壊防止に適合していることを表示するため、CEマーキングが義務づけられています。
なお、2021年1月1日以降、英国圏ではCEマーキングに代わり、UKCAマーキングの制度が施行されました。
この規制に対応するためには、該当する指令または規制に適合する必要があります。
なお、当社製品は、低電圧指令/電気機器(安全)規則とRoHS指令/RoHS規制を適合規格とした、適合宣言書を用意しております。
以下に代表的な指令/規制を示します。

a. 機械指令/機械(安全)規則

工作機械やロボットのような可動部を持つ機械の安全性について規制したものです。
1995年1月から適用されています。

b. EMC指令/EMC規則

EMC指令には、EMI(電磁気妨害)とEMS(電磁気妨害感受性)の2つの要求項目があります。
電波障害を発生すると見なされる電気・電子部品を有する(含む)装置や設備を含む全ての電気や電子装置が対象となります。
1996年1月から適用されています。
以下にEMI、EMSそれぞれの要求を示します。

EMI
共通規格
  • EN61000-6-3
    住宅環境で使用される機器に対する規格。
    雑音端子電圧、雑音電界強度、高調波電流などエミッション(外部へ放射)ノイズのレベルを規定しています。
    引用規格として、EN55032、EN61000シリーズなどがあります。
    要求レベルは、EN 61000‑6‑4 に比べて高くなります。
  • EN61000-6-4
    工業環境で使用される機器に対する規格。
    EN61000-6-3と同様、エミッションノイズのレベルを規定しています。
    引用規格として、EN55011、EN61000シリーズがあります。
個別規格

情報処理機器など、製品群、製品ごとに規格を定めています。 EN55032など、高周波ノイズに関する規格はありますが、実際の製品には、高調波電流など低周波ノイズの要求もあり、EMC指令としては、これらの要求全てを満足する必要があるため、判定として、全ての要求事項を含んでいる共通規格で判断されています。

EMS
共通規格
  • EN61000-6-1
    住宅環境で使用される機器に対する規格。
    静電気放電、放射電磁界、ファーストトランジェントバーストなど、外部から機器に加えるノイズレベルと判定基準を定めています。
    住宅環境では外来ノイズが比較的小さいと想定されていることから、工業環境に適用される試験規格と比較して、要求レベルが低く設定されています。
    引用規格としては、EN61000シリーズなどがあります。
  • EN61000-6-2
    工業環境で使用される機器に対する規格。
    住宅環境同様、各種外来ノイズに対する試験レベルと判定基準を定めています。
    引用規格としては、EN61000シリーズなどがあります。
個別規格

製品群や製品ごとに、情報処理機器をはじめとする各種機器に対応した規格が定められています。EN55032 をはじめとした高周波ノイズに関する規格は存在しますが、実際の製品には 高調波電流などの低周波ノイズに対する要求 もあります。 EMC指令では、これら すべての要求事項を満足すること が必要なため、適合性の判定には 各要求を包括的に含む共通規格 に基づいて判断されます。

(3)CE/UKCAマーク

c. 低電圧指令/電気機器(安全)規則

低電圧で駆動する製品を対象としており、具体的には AC 50〜1000 V、DC 75〜1500 V の範囲で動作する製品が対象となります。
1997年1月から適用されています。

スイッチング電源は、一般に情報処理機器に使用されることが多いことから、弊社では、第三者認定機関から情報処理機器の安全規格であるEN62368-1規格の認定を受けています。
EN62368-1規格の認定を受けることで、他の安全規格への対応も比較的容易であり、CBスキーム制度を活用できるようCBテストレポートも準備しております。
低電圧指令適合の適合宣言書、TCF(技術構造ファイル)ドキュメントとして、安全規格認定書、設計図面などを準備しておりますので、個別にお問い合わせください。

(4)JEITA規格

電子情報技術産業協会の直流安定化電源委員会が業界標準として、通則や個別規格、試験法、用語などを定めたもので強制力はありません。

(5)RoHS指令

RoHS指令は2006年7月1日に施行され、特定6物質(水銀、鉛、カドミウム、六価クロム、PBB、PBDE)の含有が制限されました。その後、改正RoHS2(2011/65/EU)では対象製品の拡大と、CEマーキングが要求事項として追加されています。
2015年6月には新たにフタル酸4物質(DEHP、BBP、DBP、DIBP)が追加され、2019年7月22日より規制対象は10物質となりました。

当社製品の RoHS 適合情報や REACH(SVHC)含有情報は、「RoHS対象物質不使用証明書」や、JAMPが運営する chemSHERPA データを当社ホームページで公開し提供しています。

(5)RoHS指令
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