(1)入出力インピーダンスとフィルタ回路
ノイズ源と負荷の入出力インピーダンスによって、最適なフィルタ回路は異なります。一般的なノイズフィルタはLとCを組み合わせたローパスフィルタの構成です。狙いの減衰効果が得られない場合、ノイズ源や負荷のインピーダンスが影響している場合があります。
(2)ノイズフィルタの取り付け接続方向
一般的に入力側にLINE、負荷側にLOAD端子が接続されるよう配置しますが逆向きでも使用できます。
ただし減衰効果に差が出る場合があります。
内部回路が対称型のフィルタ(NBC、TBCシリーズ)であれば、接続方向による差は出ませんが、非対称型(NAC、TACシリーズ)などの場合には差が出ることがあります。
(3)2台使用時の接続方向
1台のノイズフィルタで減衰量が不足する場合は、2台を直列に接続することで減衰効果を高めることができます。
ただし、漏洩電流や電圧降下は2台分となるため、注意が必要です。
2台を接続した場合も、接続方向によって減衰特性に差が生じることがあります。
図4.3.3に、接続方向によるノイズフィルタの減衰特性(静特性)の比較を示します。また、図4.3.4には接続方向による実際のノイズ特性を示します。
接続④では、静特性データとは異なり、実機において十分な減衰効果が得られていません。これは、実機でのノイズフィルタの入出力インピーダンスが、静特性測定時の条件と異なるために生じる現象です。
ノイズフィルタの接続を最適化するためには、実機での評価により、実際のノイズレベルを確認して判断する必要があります。
(4)外付けコア
1台のノイズフィルタでは減衰量が不足する場合、外付けでコアを挿入することで減衰効果を高めることができます。
挿入箇所がノイズフィルタのLINE側とLOAD側では減衰特性に差が出る場合があります。
LINE側にコアを追加する場合、ノイズフィルタ内部のチョークコイルに対し十分に大きな値のインダクタンスが得られるコアが必要になります。LINE側に内部チョークコイルのインダクタンス値と同等性能以下のコアをただ入れるだけでは、ノイズ低減に大きな効果は得られません。
LOAD側に付けた場合にはT型フィルタの回路構成になるため、大きな減衰効果が得られます。







