トップメッセージ
株主、投資家の皆様におかれましては、平素より当社の事業運営に格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
2026年5月期における世界経済は、AI関連投資を背景とした半導体需要の拡大に支えられ、底堅い成長を維持した一方で、米国の関税政策や地政学リスク、中国経済の減速など、先行き不透明な状況が続きました。わが国においても設備投資は底堅く推移したものの、事業環境は依然として慎重な状況が続いております。
エレクトロニクス業界におきましては、AIやデータセンター関連を中心に半導体需要の拡大が続き、半導体製造装置市場では需要回復の動きが鮮明となってまいりました。また、FA市場においても在庫調整が進み、市場環境は緩やかな改善基調へ移行しております。こうした中、当社グループの受注も第4四半期以降は回復基調となり、今後の売上拡大に向けて明るい兆しが見え始めております。
このような状況のもと、当社グループでは、新製品を軸とした重点顧客への提案活動を営業部門と開発部門が一体となって推進するとともに、LITE-ON TECHNOLOGY CORPORATION(以下、LITE-ON)との協業を営業・開発・調達の各分野で本格的に展開し、新たな成長基盤の構築に取り組んでまいりました。
一方で、売上高は顧客の在庫調整の影響を受け前年を下回り、利益面では収益力の低下に加え、Powerbox International ABの株式譲渡決定に伴う特別損失を計上したことから、親会社株主に帰属する当期純損失となりました。
なお、本事業再編は、経営資源を成長市場へ集中し、収益力の高い事業構造への転換を図るための重要な施策であると考えております。今後は、中長期的な視点のもと、本施策を着実に推進し、企業価値の向上につなげてまいります。
今後につきましては、AI関連投資や半導体製造装置市場の回復など、成長市場での需要拡大が期待される一方、世界経済を取り巻く不確実な状況が続くものと見込まれます。
2026年度よりスタートした第11次中期経営計画では、「顧客起点のニーズを捉えた製品とサービスで、スマートエネルギー社会になくてはならない存在になる」をビジョンに掲げ、「事業ポートフォリオの再編」「海外事業戦略の強化」「収益構造改革」の3つの事業戦略を着実に推進するとともに、LITE-ONとの共創をさらに深化させ、共同開発ブランド「COSELSYNC.」をはじめとする新たな価値の創出に取り組んでまいります。
当社グループは、経営理念「品質至上を核に社会の信頼に応える」のもと、標準電源事業で築いた信頼を堅持し、成長分野への積極投資を進めることで、持続的な企業成長と企業価値の向上を目指してまいります。
株主、投資家の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援、ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
代表取締役社長
